フロントグリルの交換に関してです。
フロントガーニッシュとも言いますが、ここではフロントグリルと呼びます。
Z32のエンジンルームはエンジンの大きさの割には狭く、補機類も所狭しと配置されています。流麗なフォルムを実現するためには致し方ない事なのですが、確かに手を入れる隙間も無い程です。そのため、空気の通りが悪く冷却効率も悪いです。私のZは大丈夫ですが、夏場はオーバーヒートするという話を良く聞きます。
今回はエンジンルームに少しでも多く冷たい空気を取り入れるために、フロントグリルをダクト付きの物に交換します。

Z32純正フロントグリルの取り外し方

Z32純正フロントグリル写真
写真1 純正フロントグリル

はじめにフロントグリルの取り外し方法ですが、写真1左下赤丸の2箇所のボルトを外して取り外します。ソケットレンチを使用しますが、プラスドライバーでも問題無いでしょう。

Z32用社外フロントグリルの入手

Z32社外フロントグリル写真
写真2 社外フロントグリル

入手した社外フロントグリルです。
STILLEN社製の物と形状は同じですが、ヤフーオークションで入手したため詳細は不明です。ダクト穴も無く、色もワインレッドと私のZの色とは違いますが、こちらを穴あけ加工しシルバーに塗装し直します。

フロントグリル、ダクト穴あけ加工

Z32フロントグリル ダクト穴あけ加工写真
写真3 ダクト穴あけ加工

ダクト穴の加工は、写真3のように電動ドリルで穴をあけ、その穴をつなぐようにします。穴をつなぐのには初めカッターを使っていましたが、硬すぎて難航したので電動ドリルの先に円盤状のダイヤモンドカッターを取り付けて作業しました。
電動ドリルに直接ダイヤモンドカッターをつけると取り回しがしにくく、色んな所にキズが付きやすいので、電動ドリル用のフレキシブルシャフトか電動ルーターを使用した方が作業はしやすいでしょう。
その後棒ヤスリを隙間に入れて地道に磨く。もしくは電動ルーターで磨くかです。
欠けてしまったり傷がついてしまった場合はパテで埋めてやれば塗装後は目立ちません。

フロントグリルの塗装

Z32フロントグリル 塗装後写真
写真4 塗装後

塗装は缶スプレーを使います。3~5度重ね塗りを繰り返し、最後にクリアを塗り仕上げます。クリアも重ね塗りをして厚みを持たせるとボディとの違和感が無くなります。カー用品店やホームセンターでご自分のカラーナンバーに合うもの手に入れてください。

エンブレムの取り付け

Z32フロントグリル エンブレム取り付け後写真
写真5 エンブレム取り付け後

塗装が完全に乾いたらZマークのエンブレムを取り付けます。別に無くても良いのですが、無い状態で取り付けてみたところ、しまりが無くて落ち着かなかったもので。
私は純正フロントグリルの物を取り外して付けましたが、外すのに苦労しました。グリルとエンブレムの間にカッター入れて、両面テープを切りながら引き剥がしました。
この方法ではどうしても純正グリルにキズが付いてしまいます。きれいに保存しておきたい方や、再利用される場合は新しいエンブレムを入手した方が良いかもしれません。

取り付けはエンブレムの裏になるべく薄く強力な両面テープをつけ、グリル自体にも2箇所穴をあけ取り付けます。

写真5の赤四角の金具とゴムですが、写真に写っているフロント側だけでなくエンジン側にもあります。これは純正の物を流用します。取り付けには新たに6mmのボルトとナットが必要です。

Z32のエンブレムはFAIRLADY Z32 PRO SHOP「Zone」さんで購入できます

Z32 フロントグリル交換後の状態

Z32フロントグリル 交換完了写真
写真6 交換完了

写真6は実際に取り付けてみた写真です。違和感無く仕上がりました。やはりクリアの厚みがある程度必要なようです。

Z32 フロントグリル交換を終えて

私は純正のフォルムが好きなのでそれを崩さないようにするのと、今後エアクリーナーをむき出し形状に変更した場合、大きなダクトだと水の浸入が心配だという理由でこのグリルを選びました。
冷たい空気をより多く取り入れる事だけが目的であれば、もっと大きく効率の良いダクト形状の物がオススメです。それとダクト付きのボンネットを合わせて使用すればエンジンルームの温度は大幅に下がり、オーバーヒートも防げることでしょう。Zにはエンブレムが無いとダメだ!という方はグリルの真ん中にダクト穴が開いていない物をオススメします。
今回はヴィジュアル面にこだわり過ぎましたが、それでもラジエターを介してではなく直接空気がエンジンルームに行き渡りやすくなったので良しとします。