Z32のバッテリー周辺サビ補修に関してです。
エンジンルーム内、バッテリーの下周辺に水の溜まりやすい場所があり、サビが浮き上がり塗装が剥がれています。
バッテリー交換のついでに補修します。手順はブレーキマスターシリンダー下周辺を補修した時とほぼ同じなので詳しくは省略します。

Z32 バッテリー周辺サビの状態

Z32バッテリー下周辺のサビ写真
写真1 バッテリー下周辺のサビ

取り外したボルトとチタンボルト写真
写真2 取り外したボルトとチタンボルト

サビ部分をサンドペーパーやワイヤーブラシで磨き、ボロボロに浮き上がったサビと塗装を剥がします。
写真1のように結構腐食しています。赤丸2つのボルトもサビています。
写真2左の2つは取り外したボルトです。これは補修ではなく、右2つのチタンボルトに交換します。ボルト径は8mmです。

バッテリー下部分パーツのサビ補修

Z32バッテリー下のパーツ写真
写真3 バッテリー下のパーツ

ソケットレンチとメガネレンチ併用写真
写真4 ソケットレンチとメガネレンチ併用

前述の赤丸のボルトを外すと、下に伸びたパーツがある事に気付きました。隙間から下を覗き込んでみます。(写真3)
触ってみたところサビていそうな手触りなので、赤丸3本のボルトを緩めてこれも外します。狭くて力が入りにくかったのでソケットレンチのハンドルにメガネレンチをかけて「く」の字のような形にしてボルトを緩めました。(写真4)
工具には良くない使用方法ですが、狭い場所や、固着したボルトを緩めるために私が利用する方法の一つです。
取り外した3本のボルトもサビているので、こちらはステンレスボルトに交換します。(チタンボルトのストックが2本しかなかったため)ボルト径は8mm。

取り外したZ32バッテリー下のパーツ写真
写真5 取り外したバッテリー下のパーツ

サビ転換剤塗布後のZ32バッテリー下のパーツ写真
写真6 サビ転換剤塗布後のバッテリー下のパーツ

全てのボルトを外し引き上げると写真5のようなパーツが出てきます。角周辺などがサビていますね。
汚れを綺麗に拭き取り赤サビ転換防錆剤を塗布します。1度塗って乾かし、再度2回目を塗ります。乾いた状態が写真6です。黒光りする綺麗な塗装面になりました。上から黒で塗装するつもりでしたが、その必要は無さそうです。

バッテリー固定ステーのサビ補修

取り外したZ32バッテリー固定ステー写真
写真7 取り外したバッテリー固定ステー

サビ転換剤塗布後のZ32バッテリー固定ステー写真
写真8 サビ転換剤塗布後のバッテリー固定ステー

バッテリー固定用のステーもサビています。(写真7)これも先ほどのパーツと同じように、汚れを落とし赤サビ転換防錆剤を塗布します。
サビ転換剤しか使っていませんが、仕上がりは写真8のように綺麗なものです。このステーも塗装せずにそのまま使う事にします。
塗装せず、サビ転換剤のみでどの程度耐久性があるのか確かめるためです。

バッテリー周辺 ボディ本体のサビ補修

サビ転換剤塗布後のZ32バッテリー周り写真
写真9 サビ転換剤塗布後のバッテリー周り

塗装後のZ32バッテリー周り写真
写真10 塗装後のバッテリー周り

肝心なボディ本体のサビですが、今までと同様に汚れを綺麗にしてサビ転換剤を塗布します。(写真9)
完全に乾いてから純正色で塗装してサビ補修は完了です。(写真10)
バッテリーを取り付けて元通りにします。詳しくは「Z32 KTS ドライバッテリー交換 (寿命のため)」の記事をご覧ください。

Z32 バッテリー周辺のサビ補修を終えて

今回のバッテリー周辺は、以前補修した「ブレーキマスターシリンダー下周辺」とエンジンを挟んで対象の位置になります。雨が降った後にボンネットを開けるとこの場所に水が落ちて溜まりやすいようです。
チタンボルトを使用しましたが、軽量で強度も強く耐蝕性に優れています。私はエンジンルーム内で簡単に取り外せるボルトはチタン製に交換しました。車に使われているボルトを全てチタン製に交換するとかなりの軽量化になるのではないかと思いますが、お金が掛かりそうですね。チタンボルトは割高ですから。
エンジンルームで他に目立つサビは無いのでしばらくは安心です。